2月23日 感想 ちょっと長いです。
以下は私の極めて率直な感想です。
今回のキャストの変更については、まず、見てみな
ければ、と思っていました.
ければ、と思っていました.
中山優馬くんは舞台の経験も多いらしく、どん,なライ
バル役を演じてくれるのか、期待もしていました。
オープニング。
これまで以上にゴージャスで、華やかで、ワクワクしました。
さあ、これから今年の「SHOCK」が、始まる!という
期待が膨らみました。
しかし、オーナー登場での、
美波里,オーナーのようなオーラを無意識に期待して
いたからでしょうか、
なんともいえない気持ちの、つまずき。
ダンスでは止まるところがきちんと止まるから
こその動きの美しさがあると思うのに、止まら
ない(止まれない?)ユウマ。
それでも、すりーゆーの安定感と、座長の、ユウマ
を補うための演出。(コシオカの頑張り)
ちょっとお姉さんぽいリカの存在。
これが今年の「SHOCK」なのか、と見ていました。
2幕。
ユウマの夢。
このあたりから、見ているこちらのテンションが
ダダ下がり。
2階後方のサブセンからの観劇でしたから、声の
印象がとても大きいのです。
オペラグラスは使わないので。
で、一番びっくりしたのが、リチャードの入れ替わり
のシーン。
声が出てないじゃないか!!
座長の低音に重なるセリフからの入れ替わり。
いつもドキドキするシーンなのに(泣)
しかも、そのあとのユウマの全てのセリフが聞き取
りにくい、というのはかなりのおまけした言い方で、
セリフにちっとも思いが込められていない。
ウチのセリフがどれほど良かったか。
まざまざと蘇りました。
シェークスピアは台詞劇であり、どんなふうに表現
するか、が全て。
するか、が全て。
リカの素晴らしさに対して、どうにもならないダメっぷり。
後で読んだパンフレットで、座長は
「優馬は発声が弱いので、どうしても内向的なイメージ
になってしまう。それをどう開放させるかが僕の課題。」
と語っていましたが、発声の弱さは今回の観劇でよく
わかりました。
さらに「開放」については座長の課題というより、
当然ながら優馬の課題でしょう。
パンフレットで優馬は
「ストレートプレイが得意」と言っていました。
『どの口が言う(怒)』というのが正直なところです。
そういう「得意」意識がある時点で、座長の言う『開放』
は遠いでしょうし、まず「SHOCK」イズムが無い。
どこまでも突き進んで行こう、というのは、限界を設けず、
まずは今日の全力を尽くして、その果てに、あるいは
その限界を超えたところにある景色を知り、さらにその先
を目指そうということではありませんか。
座長はそのようにして、今も突き進んでいるでは
ありませんか。
守りに入らず、夏には言わば井上さんのホームともいうべき
舞台に初出演をして、ひとりの演者として新たな挑戦をする、
しかも、自ら望んで、ですよ。
ライバル役に話を戻せば、ヤラもウチも、必死で、全力で
あのリチャードのシーンでもセリフを重ねてきましたよ。
「到達した」?
殺陣の練習をしてきた?
優馬くんは誉められて育ってきたのかしら?
座長はちゃんと見ています。
「SHOCK」は生易しい舞台ではないし、演者はまず
全力を尽くすことを求められる。
それは座長の背中を見ることで学ぶこと。
優馬くんは、そこをもっと知るべきでしょうし、
自分をもっと知るべきでしょう。
舞台は総合芸術です。
座長ひとりでは成り立たないのです。
よく「樽」に例えられますが、ひとつでも短いパーツが
あったら、中の水は漏れてしまうのです。
どれだけの水が蓄えられるか、が、「樽」の評価の
基準です。
そう言う意味で、今年の座長は困難な試練に
立ち向かっていると思います。
優馬くんの奮起に期待しますが・・・・・・・。
発声が弱い、というのはすぐには改善できない
でしょうし。
(だって聞こえないし、思いが伝わらない)
座長がカバーできる、というものでもない。
さまざまな演出、照明、コーラス。新たな衣装。
「SHOCK」は進化を続けています。
しかしながら、そういう演出で、補いきれるのか?
この喪失感を。
次の観劇に期待しましょうか?
期待できるのか?
それでも、座長は毎日を全力で舞台に立ち、コウイチ
を演じ続けています。
孤高の座長です。
そこには、やり抜く座長、頑固な座長、そして文句なく
美しい座長がいます。
そういう座長がいる限り「SHOCK」は続くのでしょうね。
コウイチの、コウイチだけの、物語として。
その「SHOCK」を、また見に行くのだ、と思えば、次の
観劇も楽しみになるというものです。
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コメント
葉月様
9日、12日2回観劇しましたが葉月様の感想に全く同感です。
ライバル役の優馬の技量(口跡、歌唱力、演技力等)は、これまでの屋良君や内君に遠く及ばずライバルという概念の範疇外でした。
キャストを変えることにより進化すると言われる方もおられますが、甚だ疑問に感じました。
毎回の公演がベストであるように全身全霊で舞台に立たれる光一さんのことを考えると心痛みます。
24日の公演では、海斗が「ブンブブーンを予約する。」とのアドリブを発したとか、最悪のアドリブで今年の公演を象徴するようです。
27日は、SORITARIと夜の海の光一さんと瀧本さん演じるリカを中心に観劇してこようかと思います。
投稿: 鈴木 康 | 2018年2月24日 (土) 21時28分
昨日は大変お世話になりました。
優馬を初めて見たのは滝沢革命でした。その時、あまりにも声が通らなくて、本当に笑ってしまうほど。優馬ファンの姪でさえ、一幕終わりの第一声が、「声が通らない(笑)。」だったので、今年SHOCKのユウマを見て、随分成長したなと思いました。
20点が60点になって、合格ラインという感じでしょうか。
No.2というより、No.2にする為に育てているという設定ですよね。エリートとして育てているからユウマに厳しいコウイチ。だから、No.2に憧れる末っ子ではなくて、No.2に育てるためのコシオカ。実力は3Uの方が上と見られても矛盾しない設定。座長の個々を把握した演出力は素晴らしい。それを再認識出来る今年のSHOCK。私の感想はそんな感じです。
投稿: risu | 2018年2月24日 (土) 23時35分
>鈴木さん
そのアドリブは最悪ですね。
そういう後輩くんは申し訳ないけれどずっと忘れません。
舞台の進化とか何か?考えさせられました。座長ひとりでは
成り立たない。でもそれを知っているからこその今回の演出。
堂本光一の凄さはこういうところにもありますね!
・・・・早くソロコンが見たいです。
>リスさん
こちらこそありがとうございました。
楽しかったです。
さすがに座長はよく見ていますね。
育てられる側に、それだけの土壌があるのか?
疑問はありますが。
次回の観劇でそういう土壌が感じられればいいのですが・・・・。
投稿: 葉月 | 2018年2月25日 (日) 03時45分
革命初演から見れば、随分成長したと思います。
でも、何て言うか、タッキーは出演者に合わせて演目を決める、典型的なジャニーズ舞台を作る。だから、エビキスがいた時はローラースケート生かしたり。スノーマンだったら、スノーマンらしさを演出したり。そこでは、少しは声が出てきたユウマもありでした。
ユウマは頑張ってると思います。
ジャニーズ舞台なら許されるレベル。でも、SHOCKがジャニーズを越えた本物の舞台であると実感出来てない。製作発表で、木刀で素振りしてると聞いた時から、優馬がまずやるべきなのはボイトレでしょう?と思ってました。
力不足は明らか。座長が、今までのライバルと設定を変えるくらいに。それを、若いからと都合良く解釈してたら成長は出来ない。歴代のライバルと同じ設定にして貰えるようにと奮起出来る子だったらいいですね。
ただ、座長は、内君初演の時も、あまり言うと混乱するからと、初演時は何も言わず、再演の時の稽古で、成長の様子を見極めながら、次の段階に引き上げて行ったから、ユウマも同じようにすると思います。
投稿: risu | 2018年2月25日 (日) 09時38分
先日は 初めてお目にかかれ 短い時間でしたが お話し出来てとても楽しかったです。 ありがとうございました。
葉月さんの感想、私も同感です。
優馬くんは これまでも 色々な場所での発言が ?マークでしたが やはり演技にも表れていましたね。 座長の背中を見続けて どのくらい変われるのか⁈
ずっと見ていたはずなのに 生かされていない後輩もいますし どうなることやら。
今回の舞台、細かい場面が練り上げられて さすが光一さんと思いますが やはり舞台はカンパニー全員で紡ぐもの。
今後に期待したいです。
投稿: ako | 2018年2月25日 (日) 15時27分